2009年 10月の記事一覧

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09年10月26日 21時27分00秒
Posted by: kanemitsu
 取扱業務について、ときどき、聞いてこられることがある。
 私は、街金との取引履歴改ざんをめぐる喧嘩や商工ローン被害の相談等でテレビに出たことがあって、そのイメージが強いのでしょう、それ以外の業務をしていないと勘違いしておられる方があるので、念のため。
 私が弁護士になったのが平成11年だが、それ以来、種々雑多な事件を取り扱ってきた。
 新しい分野の事件が来る度に、猛勉強。当時から、債務整理、破産、民事再生等は数多くこなしてきたが、同じく離婚、相続、交通事故、労働事件その他の事件を多く取り扱ってきた。
 私が、兼光法律事務所(今の「のぞみ総合法律事務所」)を立ち上げたのが、平成15年10月。その後、事務所所属の弁護士も増え、どの分野でもある程度自信を持った仕事ができると思えた平成20年1月に事務所名に「総合」を加えた。
 とにかく、一つ一つの事件で自分が納得いくだけの仕事をすると、それを終えたときには相当パワーアップしていることを感じる。マンガで言うと、ドラゴンボールの悟空が戦いを終える毎にパワーアップしているようなものか(確か私が小中学生のころのマンガであるが、最近、日曜日の朝に再放送しているのを見て、懐かしかった。)。
 当事務所には、今、6人の弁護士がいるが、弁護士の数が多いと、特定の分野の分担ができることがメリットである。一定の分野を集中的に担当すると、その分野では何年もやっている弁護士と同じくらいの能力が獲得できる。
 また、弁護士が複数いると、それぞれの経験を共有できるメリットがある。
09年10月22日 18時04分48秒
Posted by: kanemitsu
 新聞報道によると、「過払い金返還請求」を行った弁護士や司法書士計約800人が国税当局の税務調査を受け、19年までの7年間で約79億円の申告漏れや所得隠しを指摘されていたとのこと。
 昨年は、東京都港区の司法書士が約2億4千万円の所得を隠し、約9千万円を脱税したとして、東京国税局から所得税法違反罪で東京地検に告発されていたことが発覚しているし、依頼者と弁護士などの間で報酬をめぐってトラブルになるケースも相次いでいるらしい。

 私も弁護士になって依頼、何億円もの過払い金を取り戻してきたが、生来嘘がつけないたちなので、1円の所得隠しもなく、独立後4年目に入った税務調査の際にも、当然、所得隠しは全く指摘されていない。

 民主党が主張していた国民総背番号制を導入して所得隠しができないようにすることも真剣に検討すべきなのかも知れない(たかじんの「そこまで言って委員会」であの強烈な出演者の方たちほとんどがこの政策に賛成していたのには逆に驚いたが、、、。)。
09年10月03日 23時11分42秒
Posted by: kanemitsu
 最近、司法試験が非常に簡単になっている。
 そのため、合格者のレベルが極めて低くなっている。合格者のレベルが低いまま、弁護士になれば、当然、弁護過誤が生じる。被害者は国民である。
 司法制度改革の中、弁護士増員のための制度として、何故かロースクールの制度が誕生した。これには、当時、多くの弁護士や学者が反対していた。私も今も昔も大反対である。
 以前の司法試験は、貧乏人でも金持ちでもチャレンジできた。しかし、私の受験時代にロースクール制度があったら、私も司法試験を目指していたかどうか分からない。
 大学時代だけで、仕送りと学費で親には1000万円ほどの経済的負担をかけている。そんな中、ロースクールにあと2~3年行かないといけないとなれば、更に500万とか800万円の追加負担をお願いしなければならない。
 これでは、金持ちしか弁護士、検事、裁判官になれない。金持ちの子息だけが人を裁き、個人間の争いに結論を下す。そんな社会はごめんである。
 今、多くのロースクール卒業生が何百万円もの奨学金という借金を負っている。
 そして、更に、来年から(?)司法修習生は無給になる(我々の時は年間300万円程度の給料をもらいながら、修習が出来た。)。
 そうなると、弁護士や裁判官になる前に、更に多額の借金を背負うことになる。
 これでは、新人弁護士は勢い、金儲けに走らざるを得ない。しかし、今、弁護士が大量増員されているため、弁護士の初任給は下がる一方で、300万円台という年俸すらある。(更に弁護士には毎月多額の会費の支払義務もある。)
 また、運良く弁護士になれた人はいいが、借金だけ背負わされて、結局、司法試験に受からなかった人もいる。そういう人たちは1000万円に迫ろうかという借金をどうやって返済していくのであろうか。
 ロースクール制度というのは、少子化で横に増えない学生を縦に増やそうとした文科省の利益誘導じゃないのか?(今、民主党が教員養成課程を6年制にしようとしているが、大問題である。なお、2006年に6年生となった薬学部も偏差値が大きく下がり、定員割れも起きるなど、多くの弊害が指摘されている。)
 害悪が多いロースクール制度は廃止して、旧来の司法試験の復活が望まれる。
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