2013年01月23日の投稿)

昨日、NHKの土曜ドラマ「監査法人」を見ました。
 http://www.nhk.or.jp/dodra/kansahoujin/ 
粉飾決算を見つけた会計士が、上司の会計士から、「クライアントである会社をつぶすつもりか。」とすごまれ、また、監査先の役員らからも半ば脅され、粉飾決算を見過ごすか否かで悩むストーリー。
 監査法人内部では、本当にこのようなことがあるのでしょうか?
 私は分かりませんが、幸いにも、私の弁護士人生の中で、嘘をつく、つかないで悩んだことは一度もありません。
 そもそも、私は小さいときから嘘が大嫌いで、また、不正が大嫌いで、だからこそ、会社組織に縛られない自由に生きられる弁護士の途を志しました。
 そういった自分自身、弁護士は嘘つきといったイメージがありましたが、実際、弁護士になってみると、これほど、自分の気持ちに正直でいられる仕事はないとつくづく思います。
 嘘をついているなと思う相談者の依頼は断ればいいですし、例えば、顧問先が不正をしていると分かれば、不正を止めてくださいと言えばそれで終わりです。それで顧問契約を切られるのであれば、それでいいですし、むしろ、不正を止めないのであれば、顧問契約を切らせていただきますと言えばすむことです。
 私のこうした性格を相談者の方々も知っているため、私を紹介されてくる依頼者のほとんどが、私と似たような性格なのです。そのため、仕事が非常にやりやすいというメリットがあります。真面目に仕事をするということは、本当に大切なことだと思います。
 昨日のドラマの監査法人のトップみたいに顧問契約料欲しさに不正を見逃すということをしていたら、どんどん不正に手を染めることになるでしょうね。