9月23日、13時から 香川県民ホール(アルファあなぶきホール)にて、国土交通省で、ダム行政に携わっており、今、ダム問題で活躍されている宮本博司さんを招いて、新内海ダム問題について、シンポジウムを開催します。
 新内海ダムについては、ちょっと勉強すれば、全く必要のないダムだと言うことが誰しも理解できるダムです。
 しかし、県は多くの住民が賛成しているとして、事業を強行しようとしています。しかし、元々は9割の住民が反対でした。しかし、反対派に対する圧力によって(反対派には「月夜の晩ばかりじゃないぞ!」という脅しの電話もかかります。)、反対の声を上げられないように仕向けられてきました。
 県や政治家は住民や、将来の県民、国民の声に耳を傾けてもらいたいと思います。
 多くの方々の来場をお待ちしております。

・・・・・・以下、新内海ダムについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(平成9年の吉田ダム完成による貯水量の飛躍的増大)
 小豆島では平成9年に、内海ダム北方約6キロの地点に、総貯水量236万㎥にも及ぶ吉田ダムが完成し、このダムの完成で小豆島全体のダム総貯水量は161万㎥から397万㎥へ約2.5倍に増大しました。
 他方小豆島全体の水使用量は横ばいが続いているのです。その結果もはや小豆島ではこれ以上水源の確保の必要性はないといわれています。
 また利水部分に関するダム建設費用が水道料金に跳ね返ることになります。
(寒霞渓の大自然) 
 寒霞渓は瀬戸内海国立公園の一角を占めており、日本三大渓谷美の一つとされいます。その景色は、見るものに感動を与えます。
 しかし、その寒霞渓の展望台のすぐ目の前に、四国最大の早明浦ダム(堤頂長400メートル)より長い堰堤(447メートル)をもつ巨大なコンクリート壁が出現するのです。
 我々は、よく早明浦ダムが干上がった映像を目にしますが、新内海ダムの平均貯水率が50%以下とされる中、あの悲惨な光景が寒霞渓の眼下に広がるのです。
 これでは日本の貴重な財産である寒霞渓が台無しです。
 かつて、地元新聞社(四国新聞)が内海ダムの特集をした際、担当記者が末尾に「なお、寒霞渓は地元だけの財産ではないことは忘れないでほしい。」と記していましたが、日本が誇れる寒霞渓を一時のそして特定の業者の利益のために壊しては決してなりません。
 今、建築業界は大変な不況にさらされており、のどから手が出るほど、工事が欲しいのは分かります。この点、政府は福祉に転換できるようにするなり、何らかの手立てを講ずべきでしょう。
 しかし、今、ダムを造ってしまえば、元通りの自然には決して戻りません。