弁護士もいろんな仕事をさせてもらうことでどんどん成長する。
 幸い、私はめちゃくちゃ仕事をたくさんしてきたので、多くの事件を経験することができ、また、多くのスタッフに恵まれたため、人一倍に経験を積むことができている。
 そんな中で、最近多いのが、M&A(事業譲渡等)の話。
 M&Aも難しいし、大量の弁護士を一気に投入する必要がある仕事だけに、うちのようにそこそこ人数がいないとできない仕事である。これができるというのもありがたい話である。
 また、最近特に多いのが労働事件。労働事件は昔から多かったが、最近、変形労働時間制が絡んでいる事件が多い。変形労働時間制はやったことがない弁護士には、結構難しいもの。何度もやっていると慣れっこになるが、何度も体験できるということ自体がありがたい。
 他にも、相続人不存在の相続財産管理人や限定承認も、最近立て続けに経験しているが、弁済の際に税金は優遇されるのかとか、限定承認後、処分までの固定資産税は相続財産の負担かとか、微妙な論点があって、書籍でもあまり論じられていない。そうした論点を研究できることもこれまた楽しい(^^)
 私は、そうやっていろいろ調べたことをすべて論点ごとにファイリングしているのだが、最近、当事務所に入った弁護士らから「これ、めちゃくちゃ便利です。売れるんちゃいます?」と言われて、嬉しい限り。
 私は何でも知っていていろんな経験をしている弁護士が良い弁護士だと思うが、日々、自分の進化を感じられることが嬉しい限りである(^^)。