平成21年3月4日、第二東京弁護士会のある派閥主催の弁護士を対象とした研修会にパネリストとして、参加しました。
 研修会の内容は、昨年、東京地裁においてなされた模擬裁判員裁判についてです。
 その模擬裁判員裁判の事案は、被告人が、母親を殺害してしまったという事案であり、被告人がうつ病であったのか、うつ病であったとして、被告人の責任能力に影響があるかという点が問題となるものでした。
 そして、この事件については、東京弁護士会所属の弁護士からなる2つのチーム、第一東京弁護士会のチーム(1つ)、第二東京弁護士会のチーム(1つ)、上記の三つの会からの選抜チーム(1つ)の合計5チームが、東京地(高)裁の各刑事部において、同時に、審判がなされました。
 今日の研修会は、上記の5つのチームが、それぞれのチームの結果を持ち寄って報告するという内容であり、私は、第一東京弁護士会のチームの一員として、参加しました。
 今日の研修会には、東京地裁の裁判官、上記の模擬裁判において、実際に鑑定人役をされた医師の方も参加され、大変参考になるものであったと思います。
 判決の結果としては、5チームのなかで、懲役刑の長さにある程度の開きがあり、弁護士のプレゼンテーション能力あるいは運などによって、結果に大きな差が出てしまう、ある意味大変な裁判であると改めて感じました。