去る10月22日に札幌高等裁判所で逆転無罪判決(検察官上告なく確定)を獲得した谷内保男さんと、弁護人の梅本英広・荒井剛両弁護士(ともに
釧路弁護士会
会員)を訪ねて、原田宏二さん(市民の目フォーラム北海道代表、元道警釧路方面本部長)と2人で、11月28日、夜行バスに乗ってはるばる中標津まで旅をしてきました。
 
   谷内さんは、温水器の修理に訪れた同町内の21歳女性H宅で「強制わいせつ未遂」(抱きすくめて無理矢理キスをしようとしたが女性が抵抗したので未遂に終わった?!)に及んだとして、昨年7月に逮捕、勾留されて起訴され、第1審では執行猶予付の有罪判決を受けてしまいます。
 しかしながら、「自分は決してそんなことしていない」と無実を訴え続けた谷内さんと、これを支え、応援し続けた奥さんや友人達、そして、2人のプロフェッショナルたる弁護人らによる死にもの狂いの努力の末に、ようやく、控訴審では「被害者」女性の供述の信用性に根本的な疑問があるとして「逆転無罪」を勝ち取ったのです。
 1級建築士の協力を得て「犯行現場」の忠実な再現(しかも、事件後間もなく女性が転居した後の新入居者にお願いして場所提供を受けた上で)とその証拠化、谷内さんや女性、そのメル友男性の携帯履歴や、「犯行時刻」に放映されていたというTV番組の字幕など、女性のウソを暴くための地道な裏付け調査など、被告人と弁護人、そして支援者が文字通り一体となってたたかったからこそ(まさに
国民救援会の提唱する「モ・ベ・ヒの団結」ですね)、このような逆転勝利につながったのだと、3人のお話を聞いて痛感しました。
 
 昼食をはさんで、今後は、谷内さんの名誉回復、そして、彼を長いこと苦しめた女性や警察・検察に対して謝罪と償いを求める取組みについて、熱く語り合い、気がつけばもう夕刻。
 はるばる中標津まで行った甲斐のある、有意義な1日でした。

 でも、中標津・根室行深夜直行バスは予想以上にしんどかった。できればもう乗りたくありません・・・。