弁護士  「今日はどのようなご相談ですか?」



的目黛代 「今、数社から借入があって返済に苦しんでます。

        最近、銀行で「おまとめローン」というのがあるというのを聞いて、

        それを使おうと思ってもみたのですが、

        でもやっぱりその前にちゃんと専門家の話を聞きたいと思って。。。」



弁護士  「そうですか。

       数社も返済とは大変でしたね。

       そして、おまとめローンを使う前によく当事務所を訪れてくれましたね。

       いい判断されましたね。」



的目黛代 「どういうことですか?おまとめローンは使わないほうがいいってことですか?」



弁護士  「必ずしもダメというわけではありません。

       ただ、すぐに飛びつくと損をすることがある、ということです。」



的目黛代 「損をする?」



弁護士  「はい。

       まず、おまとめローンを使って完済すると、それで安心してしまって、

       実は払いすぎているのにそれを見過ごしてしまうことがあります。」



的目黛代 「払いすぎたのは返してもらえるんでしょ?だとしたら勿体無い話ですよね。」



弁護士 「ですよね。

      それだけじゃないんです。

      おまとめローンを使う前に弁護士に相談してもらえれば、

      それだけで、返済額が減ったり、利息カットできたりして、相当負担は軽くなるんです。」



的目黛代 「なるほど。」



弁護士  「しかし、おまとめローンを使ったあとではコストが余計にかかります。

      弁護士が、たとえばあなたの代理人になりましたよ、という介入通知を送ったとすると、

      銀行はすぐに保証会社に代位弁済を求めます。

      その銀行に代位弁済する保証会社というのが結局サラ金だったりするわけです。」



的目黛代 「なんだか、振り出しに戻った感じですね。」



弁護士 「おまとめローンを使ってサラ金に対して約定利息のまま完済してしまう。

      結局ほっとして過払い金を見過ごしてしまう。

      さらに、サラ金には完済したというだけで、

      利息制限法以内とはいえ、利息の高いおまとめローンの返済は残るから、

      結局、支払が困難になる。

      困難になった段階で、弁護士に依頼すると、銀行はサラ金に代位弁済を求め、

      弁護士はサラ金と交渉し和解をすることになるが、

      依頼者は和解がまとまるまでの間の利息の支払いを余儀なくされる。

      そんな図式ができあがってしまうのです。」



的目黛代 「急いては事を仕損じる、とはよく言いますけど。

        費用が結局多くかかってしまうのなら、

        慌てておまとめローンに飛びつく前に弁護士に相談したほうがいいんですね。」



弁護士   「そうですね。

        ところで、的目さん。

        これ会社じゃなくて、ヤミ金ですよね。。。。。」