法　子　：自己破産の申立をしたいけど，弁護士費用を出せるほどのお金を持っていないという人は

　　　　　　多いと思うのだけど・・・


すばる君：さしあたって考えられるのは，
　　　　　　　生命保険の解約返戻金がある場合に保険を解約する
　　　　　　　親族から援助（贈与）という形で費用を出してもらう
　　　　　　　過払い金を回収し，そこから費用を捻出する
　　　　　　という方法かなぁ・・・。


法　子　：それ以外に方法はないの？


すばる君：日本司法支援センター（法テラス）がやっている，民事法律扶助を利用する方法があるよ。

　　　　　　法テラスに弁護士費用を立て替えてもらい，無利息で月に5000円～１万円ずつ返済してい

　　　　　　くというものなんだ。生活保護を受けていれば，返済を猶予してもらえるみたいだね。


律　子　：そんな便利なものがあるなら，私も利用したいわ！
　　　　　　これなら，この間（悩み解決！すばる君４参照）の貸金返還訴訟を弁護士さんにやってもら

　　　　　　えるわね。


すばる君：民事法律扶助は，誰にでも利用できるものではないんだよ。
　　　　　　まず，勝訴（破産の場合は免責）の見込みがないとだめだし，収入や資産が一定額以下で

　　　　　　ないと利用できないんだ。
　　　　　　　単身者なら月額18万2000円以下（生活保護一級地だと20万0200円以下）
　　　　　　　２人家族なら月額25万1000円以下（生活保護一級地だと27万6100円以下）

　　　　　　というように，手取り収入の基準が決まっている（家賃や住宅ローンを一定額まで控除可

　　　　　　能）し，資産の基準は，

　　　　　　　単身者で180万円未満，２人家族で250万円未満

　　　　　　というように決まっているのさ。


律　子　：それなら大丈夫だわ。法テラスっていうところに行って申し込みすればいいのね？


法　子　：律子ちゃん，収入基準を満たしてるんだ・・・。


すばる君：僕は，勝訴の見込みがないとはいえないという条件を満たすかどうかの方が心配だ

　　　　　　よ・・・。