金加理 「なぁなぁ、これから先、年収の3分の1までしか消費者金融って金を貸してくれへんの?」



鐘樫 「あぁ。総量規制ゆうてな、来年の6月以降になると思うんやけど、

    個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限されることになんねん。

    ま、不動産を担保にして貸付する場合のように例外はあるけどな。」



金加理 「もうちょっと詳しく教えてぇな。」



鐘樫 「総量規制の対象となるのは、「個人向け貸付け」のみやねん。

     やから法人向けの貸付けと保証、

     それに個人けであっても個人向け保証については総量規制の対象にはならへんのや。

     あと~、自分が事業するために個人の名前で金が借りる場合も対象にはならへんな。」



金加理 「ふぅん。でも、個人がいくら借りてるなんてわからへんのんちゃうん。」



鐘樫 「甘い。

    新たな貸付けの申し込みを受けた時に、

    貸金業者は指定信用情報機関が保有する個人信用情報を使用して、

    他の貸金業者からの借入残高を調査すんねん。」



金加理 「まじで?そこまで徹底すんねや。。。。。」



鐘樫 「他にも、自分の収入を証明する資料の提出を求められる場合もあるんやで。」



金加理 「消費者金融から金が借りづらくなりそうやなぁ。」



鐘樫 「まぁ、しゃあないやろ。返済能力を超えて借りる人が多いっていうのも現実だからな。

    借金地獄から守るためには、それくらいのことをしたほうがいいんちゃうん。

    とはいえ、これから自己破産手続する人が増えるかもしれないなぁ。。。。。」



金加理 「そっかぁ。

     消費者金融から借りた金で、今度こそお馬さんと戯れて使こた金を取り戻そうと思ったのに。」



鐘樫 「できねぇから止めとけ。

     ってか、

     ギャンブルやってっと自己破産のときに免責してもらえなくなる可能性大やで。」



金加理 「えぇ?今回うまくいかなかったら自己破産の申立てしようと思ってたのに・・・」



鐘樫 「・・・・・・・・・何にも言えねぇ」



(弁護士 西塚直之)