安西です。

1年くらい前から、子どもの非行に悩む親たちが集う会-
香川パドレスの会に参加させてもらっています。
http://kagawa-padres.cocolog-nifty.com/blog/

ここでは、子どもの非行に悩む親たちが集まり、
それぞれの体験談を話しながら、
お互いに支えあう活動を続けています。
私は、弁護士として、話の中で法律的な問題点が出てきたときに
アドバイスする役をささやかながらいただいています。

私は、非行少年の付添人を多く担当してきましたが、
(家庭裁判所の審判で少年につく弁護士を付添人と言います)
親が子どもにどういう態度で接するかによって、
子どもの非行のようすは変わってくると感じています。

親が子どもの非行をとめようとして必死になり、
全力で向き合おうとしているときは、
たとえ子どもが一時期は非行に走ったとしても、
いつかは戻ってくるのではないでしょうか。

そういう親の子は、
こんなことをしたら親に迷惑がかかる、
こんなことをして親を悲しませるわけにいかない、
と、どこかで考えています。


親から愛された経験を持つ子は、
被害者への共感を失っていません。
こんなことまでしたらひどいんじゃないか、
被害者の人に気の毒なんじゃないか、と気づきます。どこかで歯止めがかかるはずです。
だから、重大な事件にまで踏み外すことは少ないはずです。

ここに来られている親御さんたちは、
皆さんが苦しんでいます。悩みは深いです。
でも、ここに来ようとしているという時点で、
子どもにとっては救いになっているのではないだろうか、
という気がしています。