弾:いよいよ5月21日から,裁判員制度が始まるね。



茂 美: 私,さっき見た窃盗事件みたいな,

     小粒だけど味がある事件の裁判員をやってみたいわ。


  弾:残念だけど,それはできないんだよ。    

    裁判員制度の対象になっている事件は,    

    殺人,強盗致死傷,傷害致死,危険運転致死,

    現住建造物等放火,身の代金目的誘拐,保護責任者遺棄致死

    のような,重大な事件に限られているのさ。


茂 美 :えぇ~!?
      「日常よくある,魔がさしちゃった系の事件」にこそ,

      興味深い人間ドラマがあるのに。


   弾 :茂美ちゃんの好きな「よくある」事件にまで裁判員が審理に加わることにすると,

      裁判員に選ばれる人の数が多くなって,国民の負担が大きいからね。    
      ちなみに,選ばれる確率は,大阪がトップで,2893人に1人らしいよ。

      ワーストは秋田で1万1862人に1人だって。


茂 美 :一番当たる確率の高い大阪に住んでいるのに選ばれなかったのは,残念だわ。


  弾 :そんなに気を落とさないでよ。今日の昼ごはんは僕が奢るからさ。


茂 美 :ホント!?じゃあ,今日はいつもの裁判所地下の食堂じゃなくて,

     道場六三郎の弟子がやってるっていう,北新地の「こおげ」に行って見たいわ!


  弾 :えぇー!!そんなぁ~・・・。