先日、顧問先の従業員の方から「うちの会社、今後、何をどうやっていけばいいと思います?」と聞かれました。
 その従業員はとくに弁護士としての回答を求めているわけではなかったため、とりあえず、自分がどう考えて、法律事務所を経営してきたかを説明することとなりました。
 その中で、ふと、ある友人から数年前に言われたフレーズを思い出しました。
 その言葉は以下のとおりですが、私にとって最高の褒め言葉でした。
「兼光は弁護士になる前に『世の中、際どいことや悪いことをやって儲けてる人が沢山おるし、そんなことをやらないと儲からないと思い込んでいる奴もよっけおる。でも俺はちゃんとした仕事をしていれば、絶対儲かると思うんや。』って言っとった。で、今、兼光は本当にそうなっとるよな。」
 私は、弁護士になって以来、自分が信じる道を真っ当に歩んできたつもりです。その結果、事務所は自分の予想を超えて、大きくなり、税金も毎年、かなりの金額を納めてきました。
 私は、どんな商売であれ、儲ける最初の条件は、自分が提供する商品が優れていることだと思います。うどん屋ならうどんが美味いこと。医者なら提供する医師としてのサービスが優れていること。
 それさえあれば、客が客を呼んでくれるはずです。
 日々、努力していれば、絶対、いいことがあると思います。悪いことなんてする必要は全くありません。
 今、若手弁護士でも経営で大変な思いをしている人の割合が多いと思いますので、今後、うちの事務所がどうやって大きくなっていったか、何回かに分けて説明しようと思います。