最近、本当に過払い案件に関するテレビコマーシャルやラジオコマーシャルがすさまじい。
 東京や大阪で事件を受けて、香川の依頼者が香川県でしか裁判を起こせない場合、彼らはどうするんだろうか?香川で裁判を起こすんだろうか?裁判をしたくないから、低額で和解をしたりしないんだろうか?また、あまりに相談が多すぎて、手を抜くこともあるのではないんだろうか?
 当事務所にも6人の弁護士がいるが、当事務所でもみんな大忙しなのに、あれだけ宣伝すればめちゃくちゃな数の弁護士が必要なはずである。どれだけの数が揃っているんだろうか?判例等をよく勉強して、裁判で争うべきはちゃんと争えているんだろうか?

 私は弁護士になってこの方、いい仕事をすることが最大の宣伝と考えて一所懸命に仕事をしてきた。その結果、口コミで、依頼者は増えつづけ、当事務所は四国では最大の事務所になった。(日曜日の夜の今も仕事に追われている、、、(T_T)。)
 しかし、あれだけ宣伝されると消費者としては、その事務所がいいのかと思うだろう。
 今後、過払いに限らず、弁護士業界も宣伝合戦になるんだろうか?依頼者から受け取った貴重な報酬が宣伝に消えていく。だから、勢い効率的に金を儲けようとする。
そうなると手抜きをしようとする輩も当然出てくるであろう。
 宣伝解禁の際には、日弁連でも多くの議論があったが、再度、議論し直してもいいのではないだろうか。
 弁護士はやはり、いい仕事をして口コミで客を集めるように努力すべきである。