3 細かい仕事をたくさん受けること
  弁護士になって数年は、あまり多くの着手金や報酬が期待できる仕事より、細かい事件を多数受けた方がいいでしょう。
 弁護士になると、経験が浅いうちであっても、○○会社の社長を紹介するよとか、善意でいろいろ言ってくれる人がいます。しかし、まだ、経験も無いうちに重大案件を自信をもって処理できるはずがありません。そういった重要案件は、ある程度の経験を有してからやるべきでしょう。そうしなければ、たくさんの着手金をもらったのに、底の浅い仕事しか出来ず、依頼者から、「●●弁護士に依頼したんだけど、全然駄目だった。」という評判を立てられるだけです。
 やはり、相談を受けたときに「この事件は、大体こうなりますよ。」とか「この事件はこういうところが問題ですが、それは、判例ではこうなってます。」とか、または、分からないことが分からないと堂々と言えるようになって初めて、それなりに大きな事件を受けるべきでしょう。
 また、細かい事件をたくさんすることのメリットもあります。
 仮に同じ時間の仕事量がかかるとすれば、1000万円の仕事を一つこなすより、100万円の仕事を10件こなす方が、それだけ助けた依頼者の数が増えます。
 そうすると、当然、口コミで宣伝してくれる数も増えるというものです。