昨日、弁政連(日本弁護士政治連盟)の定期刊行物である「弁政連ニュース」なるものが届いた。特集は「法科大学院出身の新進法曹大いに語る」というもので、ロースクール賛辞の嵐。
 弁政連の理事長は平山正剛元日弁連会長だが、何故にこうしたものができたのだろうか?誰のどういう圧力でこうしたロースクール賛美の内容になっているのだろうか?
 以下のとおり、ロースクール支持者の支持理由は全て破綻している。
① 多様な人材が受かる。
  ←仕事をしながら受けられる以前の司法試験の方が余程多様な人材が受かる。
  ←2000人と合格枠が広がった今、法学部卒でなくても、予備校に行けば以前より遙かに受かり易いはず。
② 貧乏人でも奨学金がある。
  ←受かった人はいいが、3回の受験制限で受からなかった人はどうやって奨学金を返したらいいのか?
  ←受かるか受からないか分からない試験のために大学卒業後に何百万円も投資できる中流家庭は少ない。貧乏な家庭はほとんど無理。
③ 昔の予備校は受験勉強以外しない。
  ←受験に不必要な勉強をどうしてしなければならないのか。受験科目以外に必要な知識があるのであれば、受験科目に入れたら良いではないか。

 基本的に、以前の予備校で司法試験に受かっていない講師などいなかった。
 しかし、ロースクールの講師は司法試験には受かっていない人が多い。

 私は、次期会長には是非とも、金持ち優遇(というより、貧乏人が法曹になることを阻む)ロースクールは廃止してもらいたいと思っている。