とんでもない裁判官を目の前にすると、当事者は「裁判官って記録読まないんですか?!」と言う。ほんと同じ法曹人として恥ずかしい限り。
 話をしていても、記録を読んでないから、何度も書面に書いてあることに平気で驚く(T_T)。
 私はだいたい判決になったらこんな判決が出るだろうという和解案を出すし、早期解決を望む依頼者の希望で、さらに譲歩した案を出すことも多い。しかし、とうてい裁判ではあり得ない和解案を出し、それに固執する相手方もいる。当然、私としては、そんな相手とは、和解できるはずもないので、調停はやめにしてさっさと裁判に移ろうとする。
 しか~し!!!!それでも高圧的な態度で無茶苦茶な調停を強要しようとする裁判官もいる。
 ここで、一般の方は、それならどうして調停をするの?!と思うだろうが、離婚等の家事事件は一般に調停前置主義といって調停を経ないと裁判できない(T_T)。
 そんなことが先日あったので、私は怒って席を立って調停を不調にした。
 もっとも、多くの裁判官は記録を読んでないのに偉そうに怒鳴るとかそんなことはないし、我々弁護士がつくと不公平な調停がなされることはない。しかし、調停で泣かされてくる相談者がいること自体が、調停が必ずしも正義ではないことを如実に物語っている。