以下、内海ダムのとんでもない疑惑(その1)のつづき。
 新内海ダム構想は、1日あたり1000立方メートルの新たな水源を確保する必要があるというのが、事業者の主張である。
 そして、一日最大給水量は、裁判でも極めて重要な数字である。
 そのため、町は通常の使用量より1000立方メートル近く底上げさせる必要があり、しかもその最大給水量は7000立米程度である必要があった。
  そこで、何とかこの新内海ダム事業を前進させたかった町や町の職員が毎年1回、水需要が多い時期を狙って1000立方メートル近くの水を放水したのではないかという疑いも十分合理性を帯びてくる。
 仮にこれが誰かの意図的な操作ではないとしても、このような多大な給水を要する日は、年に1度しかないのであるから、それに対処する方法はいくらでもあるはずである。
 にもかかわらず、この最大給水量を金科玉条のようにして200億円近い費用を投じるのは極めて不合理である。