以下、日刊スポーツのサイトより。

米専門テレビ局ESPNの電子版は22日(日本時間23日)、ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平氏(39)の違法スポーツ賭博スキャンダルの経緯をこれまでよりもさらに掘り下げた詳細な記事を掲載した。騒動が動いていく過程を時系列で、次のように伝えている。

◇ ◇ ◇

日本時間18日午前8時30分 開幕シリーズのため韓国入りしていたマンフレッド・コミッショナーが、大谷関して何かが起きていることを知る。すぐにカリフォルニア州の連邦組織に問い合わせたが返事がなかった。

同19日午前4時 ESPNが大谷の代理人バレロ氏に話を聞くため接触。大谷の口座から2度の送金があったことも含めて聞いたが、すぐに返答がなかった。

同19日午前6時30分 大谷の危機管理担当広報がESPNと接触。数時間の間に複数回のやりとりがあった。危機管理担当広報は雇われたばかりで、大谷側から急ピッチで情報を収集していると明かした。

同19日午前9時30分 同広報がESPNに「大谷が水原氏の借金を肩代わりした」と話した。「大谷はバレロ氏に、水原氏の借金を50万ドルずつ負担したと話した」とも説明した。ESPNは、同広報担当に水原氏の話を聞きたいと伝えた。

同20日午前10時5分 大谷の危機管理担当広報が、借金総額は450万ドル(約6億7500万円)だと認めた。

同20日午前11時30分 水原氏が、大谷の危機管理担当広報も同席した上でESPNの取材を受け、騒動の詳細を話した。

同20日午後7時5分 ドジャースとパドレスが開幕戦開始

同20日午後10時 MLB幹部が、水原氏がESPNの取材で大谷が借金を支払ったとしゃべった事実を知る。

同20日午後11時 水原氏がチームミーティングでギャンブル依存を告白し謝罪。球団オーナーや社長ら幹部も同席する中、借金は大谷が支払ったという内容が明かされた。その後、ホテルに戻る途中で大谷はミーティングで何が話されたか質問をした。大谷はそこで、水原氏の話した内容を知らないと発言。大谷の広報担当も「大谷が自分の口座からお金がなくなったことをこのとき初めて知った」と話した。

同21日午前0時32分 大谷の広報担当がESPNに記事を掲載しないよう求め、水原氏がウソをついていると伝えてきた。

同21日午前3時 大谷の弁護団が「大谷は巨額の窃盗の被害者」と声明。

同21日午前3時30分 ドジャースが水原氏を解雇

同21日午前4時55分 ESPNが水原氏に再び電話で接触。同氏は今度は「ウソをついていた。大谷は何も知らなかった」と話した。

同21日午前5時13分 大谷の広報がESPNに「大谷は水原氏に情報をコントロールされており、ミーティングで事態を初めて知った」と話した。