原口総務大臣が総務省の行政評価機能強化に向けた有識者検討会で「検察の裏金も全部オープンにし、行政評価するよう指示した。聖域なくやる。」と述べたとの報道があった。
 政府は1月末、検察庁の裏金の存在を否定する答弁書を閣議決定したばかりで、今回の調査表明は小沢さんへの捜査に対する当てつけかという批判がある。
 しかし、私はこの調査に大賛成。私の関係先企業なんかも裏金問題で極めて厳しい行政指導を受けており、また、全国の警察でも裏金が問題となり、多くの警察署で一定の処分がなされた。
 しかるに、検察は勇気ある内部告発が全国であったにも拘わらず、裏金はありませんというだけで、当然、何の処分もない。
 この点、検察で裏金作りがあったことはほぼ間違いない。実際、検察OB等の関係者から「私も協力したよ。」というのはよく聞く話。それなのに検察だけ何の処罰もないというのはおかしすぎる。
 こういう実態を見ていると、検察内部で組織的に犯罪が起きたとき、誰がどう捜査するのかを考えるとぞっとする。
 小沢云々を抜きにして、検察の裏金問題については徹底的に調査し、更に、今後、検察や警察の内部で起こった犯罪をどう調査・捜査する体制をきっちりと整備してもらいたい。