この前、某番組を見ていると、先の戦争を反省すると愛国心が無いような馬鹿なことをいう人がいたが、理解不能(流石に番組内でも批判されていたが。)。
 この点、幕末の開国派と攘夷派の争いの際には、世界の情勢を知る勝海舟、坂本龍馬らの開国派がいたから外国と無駄な戦争しなくて良かったし、清のように外国の思うようにされることもなかった。あそこで攘夷派がのしていたら、外国との戦争になって、当然、日本は負けるしかなかっただろう。
 また、江戸城の無血開城も、勝海舟と西郷隆盛が居たから、成し遂げられたのであって、あの二人が居なかったら、江戸の街は火の海になっていたはず。
 これに対して、先の戦争に至る経緯の中では、軍備拡張に反対する勢力はどんどん暗殺され、戦争に反対する勢力は消しさられ、戦争に至った。
 あの時代に、坂本龍馬のような人物が何人か居たら戦争には至らなかったはずだし、海外、国内ともにあれだけの人々がその命を失い、家族を失い、財産を失うことはなかったはずだ。
 自らの過ちを反省しなければ、同じ過ちを犯すだけ。
 その反省をするのと、日本という国を愛することは全く違う。
 いつの時代も世界の情勢を冷静に見つめる目が必要。それを知る上で、今の大河ドラマでそれができた勝海舟や坂本竜馬を知ることはとても重要だと思う。