日本のマスコミは増税に対して、批判ばかりをする。
 上げ潮派や一部の知識人は、行政改革をしてから増税だと言う。しかし、今の日本にそんな余裕はないはず。日本の借金は日に日に増え、今や1000兆円と言われる。
 国民一人あたりの借金が、1000万円の大台を超える日も近いであろう。となると、親子4人の家族で4000万円もの借金を抱えることになる。
 私たちの子孫は、ただでさえ高齢化社会で少ない労働人口で多くの高齢者を支えねばならないところ、これまでの世代が作った莫大な借金まで背負わされることになる。
 確かに景気対策は重要であろう。しかし、この国は、バブルのときも、戦後最長と言われるこの前の好景気のときも借金を増やし続けてきた。
 普通の人や会社が借金をするときには、いつどうやって返すか決めるものだ。しかし、この国にはいつ借金を返すのか、誰もそのことを言わない。
 戦前の新聞は、部数を増やすために、戦争を煽ったと言われるが、今のマスコミも同じだと思う。将来世代に付けを回すことを何とも思っていない。(この点、読売新聞は、社説でも増税の必要性を訴え、責任ある議論をしている。日本テレビのゼロもむやみな国債発行に対して、釘を刺している。)
  しかし、いったい、この国の借金はどこまで増えるのだろう。限界まで来たら、どうなるんだろう?お金の価値は半減?それとももっと?そして、そのとき、経済は今の比にならないほどの大混乱に陥るんだろう。
 とりあえずは、プライマリーバランスをとり、行政改革をして、そこで浮いたお金で借金を返すべきである。