今日は、午前中に内海ダム関係の訴訟、午後は土地収用委員会の審理が行われた。
 このダムに関して、香川県議会は平成21年10月8日、「ダム整備事業の継続を求める意見書」なるものを国に提出している。
(↓↓↓サイトの左下の検索窓に「内海ダム 意見書」と入れれば、意見書全文が見られます。)
http://www.pref.kagawa.jp/gikai/
 その中には
「現在の内海ダムが設置されている別当川水系では、昭和49年と昭和51年に、台風の影響により発生した洪水や土石流災害で、68名もの尊い命と貴重な財産が失われており、地元住民にとっては、その治水対策の意義は大きなものがあり、早くから要望がなされてきた。」
という下りがある。
 別当川水系で68名もの尊い命が失われた?!
 これは真っ赤な嘘である。県議会がこんな嘘を書いてもいいのだろうか?!
 この68名という数字は、昭和49年、51年に起きた大災害による小豆島全体での死者数である。当時、町などがまとめた資料を見ると、どこの地区でどれだけの死者が出たか、明らかとなっているが、別当川水系には一人も死者が出ていない。
 要するに、島全体で68名もの死者を出す大災害があったにもかかわらず、今、ダムが造られようとしている別当川水系では、一人の死者も出ていないのである。
 先日、香川県議会では数少ない良識派の一人である渡辺さと子議員が建設委員会においてこの点を問いただしたところ、県は別当川水系で死者が出ていないことは認めながら、国に訂正をするつもりはないと答えたという。